カステラは、遥か応永年間（約六百年前）、南蛮貿易を通じて我が国へ伝わりました。その後、慶長十八年（一六一三年）、徳川家康公の時代に蘭人を長崎出島に住まわせたことにより、カステラの製法はさらに発展し、日本独自の洗練を重ねてまいりました。 創業明治三四年の老舗・錦榮堂のカステラは、長崎の名匠より受け継いだ伝統の技に、長年培った独自の製法を融合し、素材選びから焼き上げまで一切の妥協を許さず仕立てた逸品です。創業当時の製法をいまも受け継ぎ、しっとりとした口どけ、芳醇な甘み、そして上品な余韻は、時を超えて愛され続ける本物の味わいです。 ご贈答やご進物など、大切な方への心づかいとして、格別のご愛顧を賜りますよう謹んでお願い申し上げます。

カステラを美しく切るためには、包丁の両面を水分を含ませた清潔な布巾でしっかりと湿らせてください。その後、包丁を軽く前後させながら、包丁の重みに少し力を加え、切り進めてください。一切れごとに、再度包丁を湿らせることで、より滑らかな切り口が得られます。 また、夏季には中袋のまま冷蔵庫で冷やしていただくことで、ひんやりとした食感とともに、また違ったおいしさをお楽しみいただけます。